2019 年度 一般社団法人科野青年会議所

理事長所信

【~はじめに~】

第 50 代理事長 田仲 弘和

 

 

いつの時代も未来を切り拓くのは、私たち若者でなければなりません。

昨今、日本経済は他の先進国に比べ GDP も低く、所得の格差は拡大し、社会の公平さは悪化、生活満足度も向上していません。そんな明るい未来を描きにくい現在だからこそ、私たち若者は同じ志しを持つ仲間を集め未来を切り拓かなければなりません。

時代は変化し始めています。急激なグローバル化等により物がその価値を失いつつある反面、ボランタリー経済といった道徳的な価値を求める考えが進み、従来のマネタリー経済はそれを追って行く様に感じます。

そんな人間的な能力を問われる時代に必要な人財である為、私は今年度のスローガンを掲げ、私たちを含む地域の若者や子どもたちが、未来を切り拓ける『こころ豊かな人財』となるべく科野青年会議所では今年度の事業を展開して行く所存です。

 

【 ~創立 50 周年を迎えるにあたり~】

1970 年、終戦後 20 年あまりが経ち、日本中が大阪万博に賑わい、高度経済成長期も波に乗り絶頂期を迎える中、志しの有る情熱をもった若者たちによって科野青年会議所(当時の更埴青年会議所)は立ち上げられました。

創立以来、現在までの長い歴史の中で、諸先輩方は奉仕・修練・友情の JC3信条の基、「明るい豊かな社会」の実現に向け常に時代を読み、必要とされる課題と向き合いながら様々な事業に取り組み、地域を牽引して来ました。その意志は私たち現役へと受け継がれ、今年 50 周年という記念すべき年を迎えます。

周年式典の開催にあたり、これまでの歴史を振り返り、その功績に敬意を表すと共に、50 周年を新たなスタートと位置づけ、10 年後の未来に向けた科野青年会議所を創造します。

また、記念事業の開催にあたっては会員数 20 名足らずの組織での設営となり、やはりマンパワーの不足が懸念されますが、一人ひとりが自分の力に限界を作らず、達成意識を共有しながらメンバー一丸となって素晴らしい歴史を刻む所存です。

この特別な年を迎えるにあたり、諸先輩方におかれましては今年度より一層のご指導とご支援を賜りますようお願い申し上げますと共に、50 年間私たちの活動を高く評価しご支援を賜りました、地域の皆様におかれましては、心より感謝を申し上げます。

 

 

【~子どもたちのため、地域のため~】

すべての子どもたちは全人類の宝であり希望です。 当たり前の事だと言われるかもしれませんが、すべての生命に共通する子孫繁栄、人間もそれを無くして存続はありません。しかし日本は少子化に伴う人口減少に歯止めが効かず、今後 30 年間で人口は 2000 万人以上減少するとされています。そんな近年の子どもたちを取り巻く時代背景には、核家族化・情報化・グローバル化など国際経済の急激な変化を受け、地域社会のコミュニティ意識の衰退・人間関係の希薄化・経済性や効率を重視した大人中心の社会風潮などが見られます。

子どもたちがこれからの人口減少社会を切り拓く為に、物事を成し遂げる強さと人を労れる優しさをもったこころ豊かな人財であることが必要だと考えます。

この、こころ豊かな人財を育成するにあたり、私たちが提供できる事とは、地域社会のコミュニティを形成し体験活動を通じて人間関係を育む事であり、そこから得られるものは、愛情、友情、信頼などのプラスの体験はもとより、葛藤や挫折などマイナスの体験なども同様に大切なのです。また、提供する私たちもこの体験を通してこころの豊かさを学べると考えます。

私たちは地域を牽引するリーダーとして、子育て世代の親として、子どもたちに様々な体験活動を提供し支援することで子どもたちの豊かなこころを育成する一助となりたいと考えます。また、医療面・福祉面における子育てについても同様に、それぞれ様々なリスクと向き合う子どもたちにも、体験活動等を通じてこころの豊かさを育み、子どもたちも、その家族も笑顔になれるような支援を提供したいと考えます。

これからの地域を支えるすべて子どもたちが 10 年先、20 年先に、こころ豊かな人財となり地域社会へ貢献する事で未来は大きく拓くと考えます。

 

【~組織の拡大と進化~】

いつの日からか『昔は青年会議所しか無い時代、今は青年会議所もある時代』と言われるようになりました。日本国内各地にも多くのボランティア団体や経済団体が活動し、1990年代以降には衰退する国内経済も後押しすることで全国の青年会議所の存在が希薄化しているのは事実で有り、私たち科野青年会議所も例外では無く、20 年ほど前は 50 名以上のメンバーが在籍していたにも関わらず現在 20 名足らずで活動しているのが現状です。

組織が進化する上で、会員拡大は必要不可欠であり、どんな組織も社会の変化に追いつけ無ければ消滅する定めとなります。

青年会議所活動に至ってはメンバー同士の学び合いの場である為、会員数が拡大すればするほど学び得る事の出来る多くのパートナーシップを築くことが出来ます。

『社会へ奉仕する為に、それぞれが修練し、その修練から得た知識と経験を教え合い、学び合うことで、そこに友情が芽生える。』これが JC3信条の『奉仕・修練・友情』だと考えます。

青年会議所活動とはこの連鎖を繰り返していく事で、メンバー同士が互いに成長し合い、40 歳の卒業までに多くのパートナーシップを築くことで、卒業後もそのパートナーシップを生かして様々な分野で活躍してゆける人財となるのです。

また、パートナーシップは会員拡大だけで無く、自治体や地域の影響力を持つ団体組織・個人活動家等とも繋がり連携する事で JC の枠組を超えた幅広い理解を得られ、地域社会に対して今以上に説得力を持てる組織になると考えます。

私たち、科野青年会議所の活動圏域には多くの企業があり、その限られた環境の中で素晴らしい知識と経験を持ちながらも成長が止まっている若者は大勢いるのです。

自らが繋がる好奇心をもって、多くのパートナーシップを築く事で組織は確実に拡がり進化するのです。

 

【~おわりに~】

『すべて最後は人と人だよ。』これは、私が科野青年会議所のある先輩に言われた一言です。当時の私は、様々な葛藤の中にあり、理屈で人を動かそうとする反面、内面は自分に自信が無くその場で取り繕った上辺だけ言動をしていた記憶があります。

どのようなきっかけだったかは忘れてしましましたが、先輩から言われたその言葉は、自分の言動に責任を持つ事・相手を信頼する事・相手の気持ちを労る事を教えてくれた様に感じました。

今年度スローガンの『強く、優しく』のもう一つの背景がそこにあり、その言葉は今、自分の『こころの豊かさ』に繋がっているのです。

1年間と言う限られた時間の中でどれだけの成果が出せるかわかりませんが、この記念すべき年に科野青年会議所のメンバーである事に誇りを持ち、品格のある団体としてこれからも永続し続ける様、精進していく所存です。

また、特別会員の皆様をはじめ関係各位には、今年度もこれまで以上にご指導、ご鞭撻を賜ります様お願い申し上げ、所信と代えさせていただきます。

 

 

 

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