■ 2018年度 主な活動

・新幹線新駅設置勉強会 5月16日
・千曲あんとろin佐久フォーラム 7月3日
・今年も来たよ!おやじ相撲チャレンジ祭り 8月11日
・科野JC婚活イベント

  

■ 2018年度 基本理念

「和を以て貴しとなす」を心におき、何が必要で何を求められているか調査研究し実践に移し青年経済人のさきがけを目指す。

■2018年度 基本方針

○ 自らにブレーキをかけず体裁を取り繕わず、お互いに理解し本質を追及するように、そして一歩先行く活動に努める。

■2018年度 活動資料

 

 

■2018年度 第49代理事長 坂口 吉一

【はじめに】

2012年、私はこれといった目的もないまま、一般社団法人科野青年会議所に入会したように記憶しています。当時、家業を父親から引き継いだばかりでしたので、「会費だけの携わりでいいや」程度の想いでした。そのような気持ちでしたので、青年会議所活動には参加せず、それまでと何も変わらず、淡々と仕事をこなし日々過ごしていました。

世間では、東日本大震災で被災された方たちが復興に向け必死に頑張っている、地域や国が普通の生活を取り戻そうと力を合わせている、皆が人の為に協力している。そんな中、私は自分や自社だけが満たされていれば良いという思いでいました。それどころか、日々生活している地域の現状にさえ興味なく、無関心でした。

しかし、ある時そんな考えや思いを一掃させられる言葉を先輩から頂きました。「せっかく青年会議所に入ったんだから、行政の取組みに関心をもって馬鹿でも馬鹿なりに考えてみろ!お前にしか思いつかない発想でこのまちが活性化するかもしれないんだから。それができるのが青年会議所だぞ!」その言葉を聞いた瞬間、心の奥から希望が満ち溢れてきました。

それからの私は少しずつですが、地域の現状を考えながら活動するようになりました。その気持ちを持つことで、仕事においてもより一層責任感が増しました。また、私の活動への真剣さが伝わり、会社や社員にも理解してもらい、今では仕事の合間に地域の現状や同世代の悩みなど話すまでになりました。

私はこのことから、少しの気持ちの変化で環境は大きく変わることを学びました。そして、「人との繋がり」=「和」がとても大切であり、未来を切り開く為に欠かすことのできない日本人の最高の術だと思いました。

私達2018年度 一般社団法人科野青年会議所は、「和」から考え「和」をもって行動し、提言する集団を目指し活動に励む所存です。

 

 

【和から学ぼう!これまでの歴史と共に】

 

◆会員相互の協力と繋がりの強化

「和」とは日本古来の言葉であり、聖徳太子が制定した十七条憲法の第一条にもあります。

「和を以て貴しとなす」ワヲモッテトウトシトナス

意味として『「和」の精神とは、体裁だけ取り繕ったものではなく、自分にも人にも正直に、不満があればお互いにそれをぶつけ合い、理解しあうということが本質ではなかろうか。』とあります。

人と人との「繋がり」を築くには、偏見や体裁に囚われず誠意をもって向き合い、互いを尊重し合う努力や姿勢が大切であり、その積み重ねが「絆」を生み出すと思います。その努力や姿勢をもう一度取り戻す時だと考えます。

私は科野青年会議所で学び感じた中でいつも心に痞える事があります。それは「協力」です。この地域に更埴青年会議所として誕生してから48年という長い年月を経て、これまでに数多くの先輩たちが「和」を築き上げてきました。しかし高度成長期の良き時代からバブル崩壊や東日本大震災、リーマンショック等の危機を受けることにより、「明るい豊かな社会」の実現を目指すべき私達でさえ自己保身に走り、「協力」や「繋がり」が希薄になってきているのではないかと感じます。苦難を乗り越えるにも「協力」や「繋がり」が大切であり、逆に「協力」や「繋がり」がしっかりしていれば、何事もきっと乗り越えられます。私は、会員相互の「協力」や「繋がり」に重きを置き、人間関係を構築させていきたいと思います。

 

◆コミュニケーション手法の仕方と大切さ

昔の会話の手段は本当に素晴らしく、驚かされます。携帯電話もPCもない時代に大事業を成功裏に導き、それを日本から世界へと発信できたところです。当時、大事業を成し遂げるには何十回も会議を重ね、意見を一つにまとめる為に靴底をすり減らすほど足を運び、顔を合わせることにより信頼関係を築き上げてきたことと思います。しかし今の社会はどうでしょうか?携帯電話やPCの普及、SNSなどの発展により連絡や会話等の手法は大きく変化しました。ですが、その便利さが人と顔を合わせる機会を少なくさせ、それがコミュニケーション能力の低下に繋がり、お互いの感情の読み取りを困難にさせたと思います。

コミュニケーションの仕方を考えた時、先ずは会議の大切さを考えていただきたいです。私は、会議とは人と人とが会って議題に対して論じ合うことだと思い、それはコミュニケーション能力の向上においても非常に重要であると考えます。しかし、会議が次第に添った形だけのものでは意味がありません。やはり議題がそこに在るか否かです。困っている人がいれば問題を解決してくれる仲間が集まるのと同じで、しっかりとした議題がなければそこに人は集まりません。そして議題を如何にして皆に共有してもらうかが重要かと思います。

私は今一度会議の重要性を再確認すると共に、議題の発掘にも力を入れていく事で、個々のコミュニケーションスキルアップの向上をはかり、科野青年会議所をより一層上の会議体に押し上げたく考えます。

 

◆歴史の継承と敬意

「昔と今は違う」という言葉を良く耳にします。確かに時代背景は刻々と変わっています。しかしながらその先人達が時代をつくり上げ、今の私達がいます。先人達も私達と同年代の頃、必死に考え人生の岐路に立ち、仲間をつくり、日本人の誇りである「和」を大切にし、今の日本を築き上げたと思います。

団塊の世代からの世代交代が難航とされる中、責任世代である私達が率先して「行動」する義務があります。私達は今、「団塊の世代の活躍より一層上の活躍」が求められている世代だと自覚し、活躍していかなければなりません。それと共に先人達への敬意も忘れてはいけません。

私達は創立から現在までの48年間の歴史を知る必要があります。先輩たちがどのような思いで立ち上げ、どのような夢を抱き、どれくらい地域を愛し活動をしていたのか、当時を知る方にお会いして、敬意をもって話を聞く必要があります。そして先輩達の思いに共感できた時、私達はより一層「明るい豊かな社会の実現」に向けて想いを継承できるはずです。

 

 

【和を届けよう!未来へと繋がる明日への為に】

 

◆社会開発事業

私達は政策提言集団の意識をもって行動しなければなりません。今に満足するのではなく、常に先を見据え、夢を抱き活動するべきです。

近年の私達は政策提言集団の意識が薄れていると感じます。青年経済人とし市政の取組みや施策へ関心を持ち、未来を担う子供たちのためにより良い道を切り開かなくてはいけません。責任世代の代表とし、これからを見据えた施策の提案や行政と協働の取組をして、一般市民と行政の橋渡し役を担い、活動していかなくてはいけません。その意識や行動を後世に受け継がせることにより、地域への興味は愛へと変わると思います。私達は地域愛に満ちた事業に取り組みます。

 

◆広報活動の充実と会員拡大事業

地域を動かす、これができるのも青年会議所の魅力ではないでしょうか。青年会議所会員は20歳から40歳までの青年経済人で構成され、一挙手一投足が注目される年代だと思います。地域の皆様に失敗を恐れず活動する姿を広報し、理解して頂く必要もあります。

今現在、HPやSNSを使いPRを行っていますが、地域の皆様により理解を深めて頂く為には、私たちの顔を覚えて頂くことが大切と考え、足を運ぶ努力を惜しまず活動していきます。そして周りを巻き込む方法を考え、共に行動することが出来ればその行動は運動になり、やがて大きな事業へと繋がると思っています。

私達は同志を一人でも多く募る努力もして参りましたが、現状はなかなか厳しい状況です。しかし、私達が誇りと信念をもって政策提言に取組む事で、自ずと同志への呼びかけも言霊となり、心に響き私達に賛同して頂けるようになると確信しております。私達は自分たちの活動や言動に責任と誇りを持ち、地域の皆様に理解して頂く努力をし、「明るい豊かな社会の実現」へ向け、一緒に夢を描ける仲間を見つける事業に取り組みます。

 

 

【和になろう!我らの科野青年会議所創立50周年の為に】

 

◆青少年開発事業

私達、一般社団法人科野青年会議所は翌年度には、創立50周年という節目の年に入ります。これまでの歴史において、更埴青年会議所時代に「更埴どんしゃん祭り」という大変大きく活気が溢れる事業を先輩方は創り上げて来られました。そして時代の流れから今「千曲夏祭り」へと変貌を遂げた形で開催されていますが、規模は縮小の一途をたどっています。今こそ、私達の考えを行政や地域の皆様に提唱し大きな風を巻き越こしたいと思います。

子供たちが待ち遠しく、楽しみにしてくれる。その子供たちの喜ぶ姿を大人たちは微笑ましく眺める、それが私の考える「祭り」だと思います。その思い出が地域を愛する想いに変わる一番の事業だと思います。事業には莫大なお金や手間がかかりますが、大人たちの都合を優先することなく地域と行政が一体となり、子供たちに夢や希望を描かせることのできる事業に先頭に立ち取り組みます。

地に足をつけ、地場を固めて、そして未来を創造するとても難しい修練ですが、この学びができるのが青年会議所だと私は思います。

一年任期のため、毎年違った発想や行動をしなければなりません。それは並大抵ではない努力と忍耐力が問われます。しかし、この繰り返しが人を成長させるのだと確信しています。

創立50周年を迎えるにあたり、本年度共に踏ん張りをきかせ盤石な礎を築きあげましょう!

【おわりに】

所信を書くにあたり本当に大変でした。しかし、この様な体験をさせて頂く事も理事長としての初仕事であり、改めて「責任」を持つということで胸が熱くなりました。

私は自己中心的でわがままかもしれません。しかし物事の善し悪しを判断する感覚には自信があります。その感覚をより研ぎ澄ませ、生かして責務を全うしたいと思います。

理事長は格好いいものです。格好良くなくてはいけません!私は理事長になると決めた時、自身の理事長像を想像しましたが全く想像がつきませんでした。ですが、今私自身に迷いはなく、実感がわいています。人間は責任を持つ事で成長する生き物です。一人一人が責任を持って取り組み成長することが、より良い未来を創る道につながると確信しています。

私もこれから更なる学びに入ります。是非とも皆で「和を以て貴しとなす」を胸に、更なる運動の「和」をつくりましょう!

 

委員会事業方針

● 総務・広報委員会

委員長 和田 久佳

一般社団法人科野青年会議所の組織の根幹として運営全般を把握し、円滑な会議運営が出来るように資料の管理を確実に行います。

創立50周年を迎えるにあたり組織力を向上させることが重要だと考えます。青年会議所活動を楽しむことを心掛けメンバー同士の繋がりを大事にするためコミュニケーションをとれる場を設け、メンバーの意識の統一を図ります。

さらに地域との繋がりを深めていくために実際に足を運び行動し、またホームページやSNSなどの時代に即した媒体を利用する広報活動にも力を入れていきます。

● 科野の魅力育成委員会

委員長 野本 和宏

科野青年会議所創立50周年に向けて、創立から現在までの48年間を知ることから私達はより一層「明るい豊かな社会の実現」に向けて進まなくてはなりません。そのためには、全会員が今後も科野青年会議所の活動を行えるように青年経済人として必要なスキルを向上させ、これからも科野青年会議所として千曲市、坂城町の発展に寄与するために、一緒に夢を描ける仲間を見つける。

会員拡大においても、科野青年会議所に入会して得られること、成長できることを一人でも多くの会員候補者に伝えていき、全会員で和となって未来へと繋がる明日へ向かっていきます。

● 街づくり架け橋委員会

委員長 藤本 裕之

現在、科野青年会議所は千曲市民の皆様に対し存在意義、活動内容など認知度は低いものと感じますが

我々科野青年会議所が目指す「街づくり」に向けての社会開発活動を振り返ると共に、

現在千曲市・坂城町に必要とされる地域の声を集約し、政策提言集団としての意識を持って行政に対して発言し、青年経済人として市政の取組みや施策へ積極的に携ります。

又、千曲市・坂城町における青年経済人同志の意識改革提言事業を行い、千曲市民、坂城町民と行政の掛け橋となる活動を目指します。

● 青少年ふれあい委員会

委員長 島田 茂美

青少年育成事業としまして子どもたちが夢をもって育つことができる街を目指し、地元に魅力を感じさせる事業を目指します。

近年コミュ二ケーションツールの進化にともない、コミュニケーションの取り方は多様化しています。

便利になりましたが、コミュニケーションには、顔を合わせたり声を掛け合ったりと、人と人とが「ふれあう」事も必要と強く感じます。

地域社会は、子どもや若者にとって、様々な人と触れ合える交流の場、様々なことを学べる学習の場、身近な生活の場であることから、青少年育成において果たす役割は大きいと感じます。

そこで我々は、まずはこの地域に暮らす子どもたちに、体験型事業を考えます。

子どもを通じて大人も事業に関わりを持ってもらうことで人とふれあい、喜び、楽しみ、感動を実感してもらう活動を行います。